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経済は連想ゲームだ!

第2章 金利・為替相場・株式相場の動きから連想してみよう

1.金利の動きから何を連想するのか

(3)「金利が上昇すると為替相場は円高」と連想しよう

結論

金利変動は有価証券の売買など資本移動を通じて為替相場に対して影響を与えることになります。
基本は「金利上昇」⇒「資金吸収力増大」⇒「通貨価値上昇」というメカニズムです。

メカニズムの波及回路

現在のように世界経済・金融市場がグローバル化してお金の行き来が頻繁になると、各国通貨の各種金融取引に付いて回る金利の上下動が、そのまま為替相場に影響してきます。これは主に内外の資本移動(その主なものは有価証券の売り買い)によっておこるものです。

日本の金利が一段高になったとしましょう。この場合、それ以前に比べ米国の金利商品に対するわが国の金利商品の魅力が相対的に高まります。ちょっと乱暴かも知れませんが、我が国の1年定期預金が0.1%から一気に3%になったとしましょう。この場合、従来ドル建ての外貨預金で資金を運用していた日本の投資家は、この資金を引き上げて国内に持ち込み国内の円預金で運用しようとする姿勢を強めるはずでしょう。この過程では、米ドルを売って日本円を買うという為替売買が活発に行なわれるため、円高・ドル安圧力として働くわけです。

一方、米国の投資家も、やはり米ドルを日本円に替えたうえで日本の金利商品で運用しようとします。これも円高・ドル安方向に影響を与えます。つまり、日本の金利が高くなるということは、金利で示された金融商品への投資というメカニズムから、円高・ドル安をもたらすことになるのです。

では一方、資金を調達する立場に立てばどうでしょうか。日本の金利が高くなったわけですから、以前に比べて日本で円資金を調達する際の資金コストが高くなります。このため、日本との比較において米国でのドル資金の調達が相対的に有利になったと意識されます。すると、たとえば日本企業による米国でのドル資金の調達が活発化することになるでしょう。

そしてこの場合は、日本の企業が米国でドル資金を調達して、それを日本に持ち込んで使うわけですから、米ドル売り、円買いの売買が行われることになり、円高要因として働くというわけです。

一方、わが国の金利が低下する場合は、上記とは逆に、為替相場が円安となるメカニズムが働きます。

<図5>国内金利の一段高が円高を促す
国内金利の一段高が円高を促す