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経済は連想ゲームだ!

第2章 金利・為替相場・株式相場の動きから連想してみよう

2.為替相場の動きから何を連想するのか

(4)「円高になると金利は低下する」と連想しよう

結論

為替相場が今後高くなると見込まれる通貨の金融商品(金利商品)には国外からの買いが増加するのが一般的です。このため、その通貨の金融商品の金利は低下すると見るのが原則です。
基本は、「円高」⇒「円金利の低下」です。

メカニズムの波及回路

為替相場の動きは金利にどのような影響をもたらすのでしょうか。円高になり、今後さらに円高・ドル安が進むことが予想されるとしましょう。こうした状況のもとでは、これまで国外の金融商品で運用してきた我が国の投資家は、この外貨資産を売って円に換え、国内市場で円建ての金融商品を購入する意欲を強めるでしょう。また米国の投資家も、ドルを円にかえて日本で運用する傾向を強めることになるでしょう。

もちろん、以上はいずれも同じことを意味しています。つまり、国際的なレベルでの資産運用の大原則は「運用期間中にその価値が高くなるような通貨で運用することが収益性を高める」からにほかなりません。ではこのような一連の動きは、わが国の金利にどのような影響を及ぼすでしょうか。

円高が予想される場合には、わが国の円建ての金融商品(金利商品)に対する購入需要が増加するわけですから、これらの商品の金利は低下することになります。これは債券の場合を想定してみるといいでしょう。「我が国の債券への買いが増える」⇒「債券価格が上がる」⇒「債券利回りは下がる」⇒「我が国のあらゆる中長期金利は同じように下がる」となるわけです。

一方米国の側からみると、米国の金利商品への需要が減少するわけですから、米国の金利は逆に上昇することになります。つまり「今後為替相場が上昇すると見込まれる通貨の金利は低下、逆に相場が下落すると見られる通貨の金利は上昇する」となるのです。

ただし、以上のメカニズムが働くためには、「為替相場が高くなった」ことが一時的ではなく、「更にこの先も為替相場が高くなるだろう」いう予想につながらなくてはなりません。その意味では、「為替相場の変動が金利に影響する」というよりは、「今後の為替相場の変動予想が金利に影響する」というべきでしょう。

一方、円安になる場合は、上記とは逆に、円の金利が上昇するメカニズムが働きます。

<図10>円高が国内金利を引き下げるメカニズム
円高が国内金利を引き下げるメカニズム